介護保険サービス利用者アンケート(平成18年度)
調査結果報告書
特定非営利活動法人 かまくら地域介護支援機構
T.はじめに
 かまくら地域介護支援機構では、平成12年度から鎌倉市と共同で介護保険サービス利用者を対象にアンケートを行っている。平成18年度も在宅サービス利用者を対象に利用者の声を調査したので報告する。
 なお、18年4月から介護保険制度が改定されたのに伴い、今年度は、新たに要支援1・2の認定を受けた方には別の設問を設け調査を行った。
U.調査の目的
 在宅介護サービス利用者の実態と満足度を把握し、市民に対しサービス利用に資する情報を提供するとともに、事業者に対し、その提供するサービスの資質向上に役立つ情報や指標を提供することを目的に実施した。
V.実施の方法
1.調査期間
平成18年10月4日〜10月30日
2.調査方法
(1)調査対象者
 平成18年9月13日現在の要介護認定者のうち在宅サービス利用者を対象にした。対象の抽出に当たっては、昨年度の調査における回収率を参考に、調査回収数が要介護認定者全体の1割に近くなるように考慮しながら、介護度別の無作為抽出で対象者を決定した。
(2)調査方法
 郵送で配付し、返信用封筒により回収した。
(3)配布数と回収数
 1,397名に配付し、有効回答数681部を得た。有効回答率は48.8%であった。
対象者及びアンケート配布数・回答数・回収率
介護度 在宅サービス
利用者数
構成比率(%) 配布数 回収数 回収率(%)
要支援1 601 8.61 120 78 5.58
要支援2 563 8.06 113 65 4.65
経過的
要介護
572 8.19 114 51 3.65
要介護1 1694 24.26 339 174 12.46
要介護2 1107 15.85 221 101 7.23
要介護3 924 13.23 185 82 5.87
要介護4 829 11.87 166 61 4.37
要介護5 694 9.94 139 36 2.58
不明   - 33 2.36
合計 6984 100.00 1397 681 48.75
W.調査結果
1.回答者の概要(問1〜問5 要支援1・2とその他と共通)
(1)回答者(宛名の本人)の性別と年齢(問1、問2)
 宛名の本人の性別は65%が女性で、年齢は65歳から74歳が16.6%、75歳以上が79.3%となっている。
宛名本人の年齢
件数
65歳未満 25 3.7
65歳〜69歳 32 4.7
70歳〜74歳 81 11.9
75歳〜79歳 112 16.4
80歳〜84歳 163 23.9
85歳〜89歳 157 23.1
90歳〜94歳 83 12.2
95歳以上 25 3.7
無回答 3 0.4
総計 681 100.0
(2)世帯の状況(問3、問4)
 世帯の状況は、一人暮らしが23.4%で、「介護できる人が誰もいない」がこのうち31%もある。家族と同居のうち「70歳以上のものと同居」は38.6%である。
 また、一番多く介護している人は、性別では女性が60.5%で、年齢別には「40歳〜59歳」が34.8%で最も多く、70歳以上が31.2%もある。
世帯状況
件数 内訳 件数
一人暮らし 187 23.4 近くに介護できる人がいる   85 45.5
        介護できる人が誰もいない   58 31.0
        その他       39 20.9
        無回答       5 2.7
家族と同居 611 76.6 70歳以上の者と同居   236 38.6
        50歳以上70歳未満の者と同居 256 41.9
        50歳以下の者と同居   95 15.5
        無回答       6 1.0
総計   798 100.0
(3)回答者(問5)
 回答者は、本人が38.6%、家族が56.3%となっている。
2.要介護度と介護保険サービスの利用状況
(1)要介護度(問6)
 調査対象者の要介護度は次表のとおりである。これは、平成18年9月13日現在の鎌倉市における在宅介護の要介護認定者の分布と比べると、要支援1・2の割合がやや多く、逆に要介護4・5の割合がやや少なくなっている。
要介護度
件数
要支援1 78 11.5
要支援2 65 9.5
経過的
要介護
51 7.5
要介護1 174 25.6
要介護2 101 14.8
要介護3 82 12.0
要介護4 61 9.0
要介護5 36 5.3
無回答 33 4.8
総計 681 100.0
(2)介護保険サービスの利用状況(問7)
 この調査は、居宅サービスを利用している人を調査対象としてサンプリングしているが、特に要支援1・2への調査で利用率が低く、調査対象をサンプリングした時点と調査時の数ヶ月の経過のうちに、介護サービスの利用状況が変化していることをうかがえる。
経過的要介護〜要介護5 要支援1・2
件数 件数
利用している 423 80.1 利用している 74 48.7
利用していない 87 16.5 利用していない 72 47.4
無回答   18 3.4 無回答   6 3.9
総計   528 100.0 総計   152 100.0
(3)介護保険サービスを利用した感想(経過的要介護〜要介護5の問8)
 今年度も昨年に引き続き、介護保険の利用が利用者本人や介護者にどのような効果があったかを尋ねたところ、「介護者に気持ちのゆとりができた」が最も多く、次いで「介護されている本人の話し相手ができた」「本人に毎日の張り合いが出た」であった。昨年度と同様の傾向であった。
3.個別サービスの利用について(経過的要介護〜要介護5を対象にした調査)
(1)ケアマネジャーの満足度(問9)
 ケアマネジャーへの満足度は、「満足」「やや満足」をあわせて87.1%で、昨年度と同程度である。また、回答者別に満足度を見ると、本人が回答した方が「満足」「やや満足」の割合は低く85.1%で、「不満」「やや不満」は7.8%と高くなっている。これは家族の不満度の方が高かった昨年度とは反対の傾向である。
ケアマネジャーへの満足度 前年度との比較
平成16年度 平成17年度 平成18年度
件数 件数 件数
満足 322 62.3 378 59.1 271 61.3
やや満足 137 26.5 188 29.4 114 25.8
やや不満 20 3.9 38 5.9 22 5.0
不満 10 1.9 13 2.0 7 1.6
無回答 28 5.4 23 3.6 28 6.3
総計 517 100.0 640 100.0 442 100.0
ケアマネジャー回答者別満足度
本人 家族
件数 件数
満足 109 65.3 156 61.4
やや満足 33 19.8 77 30.3
やや不満 11 6.6 10 3.9
不満 2 1.2 4 1.6
無回答 12 7.2 7 2.8
総計 167 100.0 254 100.0
 満足の理由としては、「あなたや家族の話をよく聞いてくれる」が18.3%で、次いで「毎月1回訪問してくれる」「希望通りのケアプランを作成してくれる」となっている。
(2)訪問介護(問10)
 介護度別に見た利用者の割合は、要介護1が最も多く、次いで要介護2、要介護3の順となっている。
 利用者の満足度は、「満足」「やや満足」が87.0%で昨年と同程度である。これを、回答者別に見ると、「満足」「やや満足」の合計は本人のほうが多く、「不満」「やや不満」は家族の方が10.2%と高くなっている。
訪問介護 介護度別利用状況
経過的
要介護
要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5 無回答 合計
利用している 24 74 36 28 25 13 6 206  
11.7 35.9 17.5 13.6 12.1 6.3 2.9 100.0 46.7
利用していない 7 61 35 39 17 11 8 178  
3.9 34.3 19.7 21.9 9.6 6.2 4.5 100.0 40.4
無回答 5 13 13 10 10 0 6 57  
8.8 22.8 22.8 17.5 17.5 0.0 10.5 100.0 12.9
総計 36 148 84 77 52 24 20 441  
8.2 33.6 19.0 17.5 11.8 5.4 4.5 100.0 100.0
訪問介護の満足度 前年度との比較
16年度 17年度 18年度
件数 件数 件数
満足 164 66.1 195 62.7 110 54.7
やや満足 58 23.4 86 27.7 65 32.3
やや不満 10 4.0 11 3.5 10 5.0
不満 2 0.8 1 0.3 2 1.0
無回答 14 5.6 18 5.8 14 7.0
総計 248 100.0 311 100.0 201 100.0